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Side By Sideのたのしい使い方

Side By Side (サイドバイサイド) はネイティブキャンプ の文法教材の演習としてとても有効です。文法知識を会話の中で、状況に応じて使いこなせるように練習ができる有意義なレッスンができます。次のブログの詳しい解説を読んで実際に試して見ましたが、予想以上の効果でした。

NCの文法教材を中級→初級→中級(2回目)の順に学んだ後、このブログで紹介している通りに Side By Side 4 の文法練習アクティビティだけやってみました。二週間で全てやり終えることができました。

このアクティビティは、テーマとなる文法事項を、絵とフレーズで構成したコマを見て、枠組みとなる会話文にあてはめてロールプレイを講師とするものです。Bパートは、文法事項を使って自分で発言します。Aパートは、Bパートでの発言を受けて、それに対する受け答えをします。つまりBパートは学習トピックスのスピーキングを、Aパートはリスニングを練習します。Aパートは、機械的な受け答えではなく、しっかりリスニングを意識すると難易度は上がり、理解度も高まる重要なパートです。

講師によって使い方がかなり違った

Side By Side 4を最後までやりきってわかったことは、人によって教え方にばらつきがあり、練習の難易度や到達点に違いがありました。一般的な傾向としては、若い学生の講師は、創意工夫を凝らしてこのアクティビティを一緒に楽しもうとしていたのに対して、ベテランの講師は画一的で一斉教室に近い印象の教え方でした。飛ばして欲しいと言っても、文法規則の説明にやたらと時間をかけたがりました。

どう違うの具体的に説明しましょう。

標準的な使い方 最低限

NCのコールセンターで高評価でレッスン数の多い講師に習いに行ってきました。基本的にはロールプレイのBパートが終わったら、復習としてAパートをやりました。A,Bが終わってはじめて次に課題に進みました。おそらくこれが指導書にあるような教え方なのでしょう。コールセンターの先生に習い続ける限りではこのラインは死守できます。

物足りない使い方

在宅の講師の多くは、Bパードだけで終わりました。時間があると次のパートに進みました。このままだと、主題のトピックスが話せる練習はできますが、実際に聞き取る練習は省略しているので、この教材を使いこなしているとは言えません。 何人かのしかも講師歴10年以上講師は、アクティビティの意味を理解できずに、コマにあるフレーズの音読だけで、ロールプレイなしで終わりました。反対に経験の浅い、学生の講師は、初めは間違った使い方をしても、アクティビティをこなしていくうちに、どこに集中すべきか素早く理解できました。

優秀な講師はちょっと違う

あるティーンエイジャーで、経験数年、レッスン数2000以上の講師は、この教材の活用方法をよく理解していました。それは、コマ一行ごとにロールをスイッチするというものです。だいたい3コマやったらABのパートを交代します。これは結構大変で、25分ギリギリで終わりました。全コマ終わる頃には、テーマの文法事項のスピーキングもリスニングも十分使いこなせるようになりました。標準的な使い方よりも到達点はかなり高いです。

この教材で突き抜けるには

しかし、もっと効果的な使い方は身近な講師が教えてくれました。レギュラーで習っている大学院生の新人講師です。さすが現役の研究者は違う。そのやりかたは、最終のブランクのコマでABパートを毎回交代しました。悶絶しました。Bパートは自分で状況を考えて、テーマの文法事項を踏まえて発言します。Aパートはさらに難度が高く、講師が考えたシチュエーションでの発言を正しく聞き取り、応答するというものです。実際はBパートが終わった残り5分で10回交代しました。練習する文法事項を使うべき状況を深く理解できるようになりました。講師も新たに会話文を自作しなければならず、負担は高いです。

オススメの使い方はこれ

一番効果的なロールプレイの使い方は、ブランクセルで講師と交代で作文を自作することですが、すべての講師が協力してくれるとは思えません。教科書にのっているシチュエーションを一コマずつAB交代するのでも、結構混乱してつらいです。

わたしのおすすめは、一見アイドル風の先生が教えてくれた一行毎にAB交代、残り時間があればブランクセルで毎回交代です。 どこまで協力してくれるかは講師次第ですので、この教材を使う場合は誰によく考えましょう。

Side By Sideは文法教材の理解を深め、使いこなせるようになる優れた教材です。文法教材の復習用に、あるいはリフレッシュ用にオススメです。その際に誰にどうやって習うかは、慎重に選んでください。